
目次
投資をする目的を考える
投資を始める前に、投資をする目的をしっかりと決めましょう。投資の目的は「お金を増やすこと」ですが、目標や目的は人それぞれです。
老後の生活を豊かにしたい、子供の教育資金に備えたい、1年で資産を2倍にしたいなど目標や目的によって、投資で取らなければならないリスクが大きく違います。今20代で老後のための資産形成が目的なのであれば、安定的に資産を伸ばせる運用をすればいいですが、1年で資産を2倍にするのが目的なのであれば、ハイリスクハイリターンな取引をしなければいけません。これは、投資というよりも投機になります。
投資と投機の違い
- 投資:資(資本)に投じること。将来が有望な投資対象にゆっくり時間をかけて長期的に資金を投じる。
- 投機:機(機会)に投じること。株価の推移をみて、値上がりしそうな機会に株を買うデイトレードなどがそれにあたる。ギャンブル性の高い運用方法。
投資を始める際には、目標や目的を明確にし、必要な利回りを逆算して、自分にあった投資を始めましょう!
株式投資で利益を得る仕組みを知る

キャピタルゲイン(値上がり益)
キャピタルゲインとは、「保有していた資産を売却することにより得る値上がり益」のことを指します。
【例】キャピタルゲイン
株価が1株あたり100円の株を100株購入。数年保有し、株価が1株あたり200円になった時に100株売却。
(200ー100)(円/株)× 100(株)= 10,000円の利益
キャピタルゲインは、株だけではなく不動産や金など価格が変動するものについて発生します。
キャピタルゲインは、配当金や株主優待と比較して、大きな利益をあげられる可能性があります。配当金は、年間多くても数%ですが、株価が2倍や10倍になるような株に投資ができれば、投資額の2倍10倍の利益を得ることができます。
一方で、価格変動によって価格が値下がりする場合もあり、大きな損をする可能性もあります。価格の値下がりによって生まれた損失はキャピタルロスといいます。
インカムゲイン(配当金)
インカムゲインは、「株式や債券、不動産などの資産を保有している間に得ることができる利益のこと」を指します。株式の場合は、株を保有することで配当金を得られます。
【例】インカムゲイン
株価が1株あたり100円の株。1株あたりの配当金が年間5円となっている。100株購入し1年間保有する。
100(株)× 5(円/株)= 500円の配当金
「配当」は企業が生み出した利益を株主に還元するお金になり、配当金を出すか出さないか、配当金をいくらにするかはその企業の方針や業績によります。日本の場合は、配当金は年に1〜2回の場合が多いです。米国株だと日本株と比較して配当が年に4回の企業も多くあります。
企業が生み出した利益は、自社の研究開発費や設備投資などに回し、自己投資をして株価を上げて、株主にはキャピタルゲインで還元するという方針の企業もあれば、配当金を多く出して株主に還元するという方針の企業もあります。
将来の成長を期待して自社への投資にお金を回す成長株は、株主への配当金は少ない傾向があります。米国のGAFAM(Google,Apple,Facebook,Amazon,Microsoft)などはこれにあたります。
株主優待
株主優待は、企業が株主に対して自社の製品やサービス、金券などを提供するものです。インカムゲインと同様に企業により、株主優待がない企業もありますが、株主優待が好きな製品であったりサービスであるとそれを楽しみに株式投資を行う個人投資家も多くいます。
【例】株主優待
QUOカードや図書券などの金券、鉄道会社が回数券、食品会社が自社の食品、化粧品会社が自社の化粧品、ホテル会社が宿泊券など
証券口座を開設する
投資の目的や利益を得る仕組みを理解したら、証券口座を開設しましょう。証券口座はネット証券で開設して投資を始めるのがおすすめです。
証券口座は、実際に店舗のある「店頭証券」と店舗のない「ネット証券」のどちらかで開設することになります。店頭証券は、対面取引が主となり、担当者がついて投資の運用についてのアドバイスをもらえます。しかし、その人件費などのコストがかかるため、同じ銘柄や投資信託を買う場合でもネット証券よりも手数料が高くなります。投資をしていく上で、手数料というのはとても大事なものでなるべく抑える必要があります。今は投資に関する情報もインターネットで十分に情報収集もできます。証券口座はネット証券で開設しましょう!ネット証券にも様々ありますが、「楽天証券」「SBI証券」のどちらかで始めれば間違いはないです。わたしたち夫婦は、楽天証券をメインで使用しています。楽天証券はとても使いやすく、メリットもたくさんあるのでおすすめです。
楽天証券がおすすめの理由
- 楽天ポイントで投資ができる
- 投資信託を楽天カードで買うと、楽天ポイントがたまる
- 楽天証券のサイトが見やすくて使いやすい
- 楽天証券で投資をしていると、楽天市場での買い物もお得になる
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楽天証券で資産運用を始めよう!ポイント投資、楽天銀行連携でお得に投資!
楽天証券での投資の始め方について解説していきます。楽天証券は、ポイント投資ができたり、楽天カードでの投資信託の積立でポイント付与があったりとお得な特典も様々あるので、おすすめです。
投資の基本をおさえる
投資先を「分散」させて、リスクを軽減する
投資をする上では、「分散」という考え方が重要です。ある特定のタイミングで特定の銘柄1つに全額投資をすれば、大きなリターンを得ることができるかもしれませんが、大きな損失を被る可能性もあります。
リスクを減らすためには、投資対象を1つに絞らず、銘柄や資産(国内株式、外国株式、国内債券、海外債券、コモディティなど)を分散したり、通貨(円建て、ドル建てなど)を分散したり、時間(投資をする時期)を分散させたりといった考え方です。
分散投資の例としては、投資信託を使うというのも1つの手です。投資信託は、投資家から集めたお金を運用のプロが株式や債券に投資し、その運用して得られた利益を投資家に還元するというものです。投資信託は、さまざまな株式や債券などの商品を詰め合わせたになっており、簡単に分散投資を実践することができます。
時間を分散させる(ドルコスト平均法)
投資でリスクを抑えるために時間分散をすることはとても大切です。積立投資は、定期的に決まった金額を投資することで、価格変動のリスクを分散させることができます。下記の表は、3ヶ月に1回積立投資を行い、ドルコスト平均法(定額を積立した場合)と定量(同じ株数を積立した場合)購入したの比較になりますが、ドルコスト平均法で積立した方がお得に株の購入ができていることがわかります。定額で積み立てることで、株価が高い時は株式の購入数を少なく、株価の安い時は株式の購入を多くしてくれるので、株式の購入を最適化してくれます。
投資対象を分散させる(ポートフォリオを組む)
投資で1番悩むことは、ポートフォリオをどう組むかということです。投資のポートフォリオというのは、投資する資産の組み合わせのことをさします。例えば、年金の運用を行っている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式25%、外国株式25%、国内債券25%、外国債券25%という基本ポートフォリオを組み、年金の運用を行なっています。GPIFは、年金の運用を行っているため、債券をポートフォリオの50%に組み込み比較的安定的な運用を行なっています。
このように目標(いつまでにいくらの金額)を決め、そのために必要な利回りを逆算し、積立金額とポートフォリオのバランスを決めることが重要です。高いリターンを求めるのであれば、個別株の株式の割合を高めたりする必要がありますが、高いリターンを求めるためには、リスクも高くなります。自分のリスク許容度も見ながら、ポートフォリオを構築していく必要があります。平均すれば毎年8%成長するが、40%の暴落をすることがあるポートフォリオを組むか、平均で毎年2%成長するが、暴落時には20%程度の減少が見込まれるポートフォリオを組むかといった感じです。
現在は、経済はグローバル化しており、株価の連動性は国を変えても高まっています。(NYダウが暴落した翌日は、日経平均も引っ張られるといった感じです。)リスクを抑えて効率のいいパフォーマンスを出せるポートフォリオを組むためには、株式だけではなく債券やコモディティ(金や石油などの商品)、不動産(REIT)などの様々な値動きをする資産を組み合わせる必要があります。
ポートフォリオを組むための考え方やツールについては、下記の記事がおすすめです。
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株式投資の無料で便利に使えるサイト&ツール (ポートフォリオ、日本株、 米国株、チャート分析)
今回は、わたしが普段活用している株式投資に役立つサイトやツールをご紹介します。どれも無料で使える使いやすいツールになっているので、使ってみてください! 目次 1. 積立シュミレーション( ...
入金して実際に投資をする
投資をする目的の設定や証券口座の開設、おおまかなポートフォリオを決めたら実際に証券口座に入金して投資を行います。ここまで来れば特に難しいことはありません。自動での証券口座へのお金の振り込みや銀行との連携をすれば入金にかかる手間はありません。投資についても投資信託の積立設定などを行えば、投資まで自動でできるのでとても簡単です。わたしたち夫婦は、楽天銀行と楽天証券で楽天証券での買い注文時に不足金を楽天銀行から自動入金する設定をしています!
さいごに
株式投資は決してギャンブルではなく、老後や今の生活、人生を豊かにしてくれるものです。正しいお金のリテラシーを持って、考えながら投資を行えば、知識や経験は生きていくための武器にもなります。自分のライフプランを考えながら、投資を生活に取り入れていきましょう!
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20代で投資は必要か?→ 今すぐ始めるべき!
20代で投資を始めるメリット・デメリットについて解説します。時間を活用して、将来に豊かな生活ができるように若いうちから投資を始めてみましょう!