この記事では、投資の王道である全世界株式への分散投資、eMAXIS Slim 全世界株式について詳しく解説していきます。
わたしたち夫婦は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)という投資信託を使って全世界株式への投資をしています。
eMAXIS Slim 全世界株式には、「オールカントリー」と「除く日本」があり、どちらもメリットデメリットがあります。
この記事では、わたしたち夫婦が「除く日本」を選んだ理由などを解説しながら、全世界投資で「日本は除くべきか」について解説します。
全世界投資とは
インデックス(市場の動きを示す指数、日経平均株価やダウ平均など)投資で投資を始めようとする時に、どの指数を選ぶかで迷うことになると思います。
株式市場の好調な米国に連動する指数にかければいいのか、日本の日経平均やTOPIXなどにかければいいのかなど、長期投資で運用を考えるのであれば、長期的に成長し続ける市場に投資をしなければなりません。
「全世界投資」は、日本が成長するか米国が成長するか新興国が成長するかどうかはわからないけど、全世界で平均をとったら必ず成長するだろうという考え方での投資方法になります。
また、投資の基本である分散投資の王道であり、世界経済全体に投資すれば、特定の会社や国が衰退しても、ほかのどこかが発展すれば補ってくれるので、安定性が高くなります。
全世界投資のやり方は、様々あり、日本円orドルで買うのか、投資信託orETFで買うのかなどそれぞれの投資方針によって商品を選択する必要があります。
全世界投資のやり方(例)
- 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」(投資信託、円建て)
- 2559 MAXIS全世界株式(日本ETF、円建て)
- VT(バンガード トータル ワールド ストックETF )(米国ETF、ドル建て)
eMAXIS Slim 全世界株式について
eMAXIS Slim 全世界株式という投資信託を使えば、全世界投資が簡単にできます。楽天証券では、NISAや積立NISA枠でも購入することができます。
eMAXIS Slim シリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社が運用する投資信託で、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンドになります。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」にもSlimシリーズの商品が多く選ばれていて、低コストで全世界投資をするのであれば、多くの人が選択を検討する投資信託になります。
eMAXIS Slim 全世界株式、オールカントリーか除く日本か
eMAXIS Slim シリーズで全世界投資をするのに選択できる商品は、
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の2種類があります。
どちらもいい商品ですが、わたしたち夫婦は「除く日本」の商品を選択しています。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の2つの違いを解説します。
商品名 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | 三菱UFJ国際投信 |
設定日 | 2018/10/31 | 2018/3/19 |
信託報酬 | 0.1144% | 0.1144% |
純資産総額
(2020年10月30日) |
521.8億円 | 278.8億円 |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
出典:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
出典:eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)交付目論見書
どちらの商品も純資産総額も多く、信託報酬も変わりがないので、正直どちらを選んでも大差はありません。成績も大きく変わらないです。オールカントリーの方が7%くらい日本株が占めていて、この日本株をどう考えるかというところだと思います。
eMAXIS Slim (除く日本)を選んだ理由
わたしたち夫婦は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を選んで毎月積立投資を行なっています。日本を除いた理由について、簡単に整理していきます。
除く日本を選んだ理由① 日本の会社で働き、日本で生活しているから
わたしたち夫婦は、日本の東証一部の企業で働き、お給料をもらっています。どちらの会社も海外への事業は行っていますが、日本の景気に会社の業績も左右されています。
投資の基本が「分散」という考え方だとすると、日本の企業でお給料をもらい、日本円で生活し、貯金を日本円でしていることを考えた時に、日本株へ資産を入れなくてもいいのではないかと考えました。
除く日本を選んだ理由② 日本株の情報はすぐに掴めるから
日本株が今後も上昇していくのであれば、別の方法で日本への投資をすればいいと考えているのも、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を選ぶ理由です。
日経平均やTOPIX連動の投資信託やETFを個別に購入したり、日本の個別株であれば、日本にいればすぐに情報も入手ができるし、購入ができます。
今後の日本経済の先行き、日経平均がどこまで上がるかは分かりませんが、日本に住んでいて日本株へのアクセスがしやすい環境では、わざわざ日本株が入った全世界投信を持つ必要がないと考えました。
まとめ
今回は、全世界投資とは、世界分散投資の王道eMAXIS Slim 全世界株式について解説してみました。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」はどちらもいい商品ですが、投資をする目的、考え方次第で商品を選択しましょう。
今後日本の株価がバブル期のように世界経済を引っ張っていくような時代が来るのであれば、日本株にも期待したいですが、長期で考えると厳しい気がしています。
わたしたち夫婦は、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を長期の資産形成の軸として保有をしています。今後も世界の平均をとれば必ず成長はしていくと信じています
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